内藤まろの書き写したい日本語

山上憶良

2013-07-15 内藤まろ

春さればまづ咲く屋戸の梅の花独り見つつや春日暮らさむ

はるさればまづさくやどのうめのはなひとりみつつやはるひくらさむ

 

袖振らば見も交しつつ近けども渡るすべなし秋にしあらねば

そでふらばみもかはしつつちかけどもわたるすべなしあきにしあれば

 

秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七種の花

あきののにさきたるはなをおよびおりかきかずふればななくさのはな

 

荻の花尾花葛花撫子の花女郎花また藤袴朝顔の花

はぎのはなをばなくずばななでしこのはなをみなえしまたふじばかまあさがおのはな

 

世の中を憂しと恥しと思へども飛び立ちかねつ鳥にしあらねば

よのなかをうしとやさしとおもへどもとびたちかねつとりにしあらねば

 

憶良らは今は罷らむ子泣くらむそれその母も吾を待つらむそ

おくららはいまはまからむこなくらむそれそのははもわをまつらむそ

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